こんにちは。
ファッションアナリストの七理悠介です。
もし「自分が好きですか?」と聞かれたら何と答えますか?
肯定しますか?否定しますか?
照れもあるでしょうが、なかなか即答できる方ってそんなに多くないんじゃないでしょうか。
ファッションに関しても「自分の着こなしが好き!」と自信を持って言える方はどれだけいるのでしょう?
今まで周りを見渡すと、ファッションに興味があっても「着こなしていないんじゃないかとイマイチ自信が持てない、不安だから心の底から楽しめない」と感じている方がいました。
中には「コンプレックスなどが邪魔をしている」というケースも聞きます。
往々にして、そうした方はやはり素敵に見えにくいものです。
私はこのことが非常にもったいないことだなと感じています。
内面が整っていないと印象が良くなりにくい
テレビで「イケていない人をファッションで改造!」みたいな番組、たまにありますよね?
確かにビフォー・アフターで見た目は全く変わっているのに、着飾ったアフターの状態でも本人の雰囲気等が変わらず素敵に感じられない方って見かけます。
これは本人が自分に自信を持てていないからなのではないでしょうか。
本当は「こんなファッション自分には似合わないし、気恥ずかしい」と感じて無理しているので自信を持って振る舞えないのだと思います。
「ファッションが変わると内面も変わる!」という主張も世の中にはあり、私もそれは事実だと考えているのですが、それだけで全てが解決するケースばかりではありません。
そんな場合は人から「これが良いよ」と勧められるままに服を着ても解決しないはずですよね。
大切な「本人の気持ち、内面」を置き去りにしたままでは、どんな服もその人の味方にはなってくれません。
自信が持てない要因を探り出し、それをクリアして初めて本当の意味で見た目や印象は変わってくるのだと私は考えています。
それがもしコンプレックスが原因なのであれば、本人の誤解だと気づかせてあげられたら良いですね。
自己肯定感を大切にする
自分自身のコンプレックスって人から見ると気づかないものです。
これについては誰もがそうした経験あるでしょうから、実際は理解できているのだと思います。
けれども、そんなこと頭では理解していても気になるのがコンプレックスですよね。
そこで改めて考えるのは、「仮にコンプレックスが分かったとしても、それがマイナスになるなんて限らない」ということです。
例えば、好きな芸能人を思い浮かべてみてください。
何か本人がコンプレックスに思っていることがあっても、それがチャームポイントに感じることって多々ありますよね?
むしろそうしたものがあるからこそ、余計に素敵に感じられることもあります。
そう考えると、何も卑屈になることなんてありませんし、劣等感を抱く必要もありません。
人間が生きていく上で、自己肯定感がないと損だと思うんです。
つまり、どんな場合でも自分を好きでいて、自信を持っていられることが重要だと感じます。
セルフプロデュースして素敵な自分を自己演出する
私は学生時代の記憶に残る地元の先輩がいます。
その先輩はとても格好良くて、めちゃくちゃモテていて、憧れの存在だったんです。
そんな先輩はスロットが大好きで長けていて、それだけの収入でバイトをすることなく遊ぶお金には困らない生活をしているようなスゴい人でした。(なんと車もスロットで稼いだお金で買っていました)
ある日、パチンコ・スロットなどを全くやったことがない私が先輩に「どうやって当たりの台を見分けているんですか?」と聞いてみたんですよね。
そこで返ってきた答えが、「当たりの台?そんなの関係ない。どんな台を選んで座るかじゃないんだよ。いいか悠介、俺が座れば設定6なんだよ」というものでした。(設定6って、当たりが出やすいことらしいです)
淡々と答えたこの言葉がセンセーショナルに感じたのを鮮明に覚えています。
当然、本当はそんなことなくてただのアホみたいな持論なんですが、本質的には大切なことだと思うんです。
「ああ、この人が常に素敵に見えるのは自己肯定感が強くて、自己演出も上手だからなんだな」と当時の私は印象を持ちました。
この「俺が座れば設定6」という考えはどんなことにでも応用できる考えだと思うんですよね。
ビジネスなどの商談の場で「俺が話せば設定6」と思うのだって同じことです。(この場合、何が設定6なのか傍から見たら意味不明ですけど)
「自分はダメかも、無理かもしれない」と思い込みながら生活していくのと、環境や状況、または運・不運なんて関係なしに「自分なら大丈夫、できないわけがない」と信じているのとでは、大きな違いが生まれるはずだと私には思えてなりません。
得られる結果や、人に与える印象も変わってきますし、何よりそうした人生のほうが楽しいに決まってます。
そう考えると、物事への向き合い方や捉え方は、つくづく自分次第なんだなと私は思います。
ファッションにおいても、自己肯定感を持ってセルフプロデュースし、自分が素敵に見えるように自己演出するのが重要です。
「どうしよう、着こなしていないんじゃないか…」と考えるより、「これを着たら自分らしさがさらに引き立っているよね」と考えるほうが言動などその他にも投影されて素敵に見えるはずですよね。
だからこそ、「俺が○○すれば設定6」というのは私にとって哲学になっています。
「恐れは己が作る」「恐れず、侮らず、自分を信じる」
不安やコンプレックス、苦手意識などは結局自分自身が作り出している幻想に過ぎません。
私の好きなTHA BLUE HERB(ザ・ブルーハーブ)のILL-BOSSTINOも「恐れは己が作る」とラップしています。
余談ですが、北海道・札幌の一個小隊、THA BLUE HERBが自身の名を冠した5枚目のアルバム「THA BLUE HERB」を7月3日にリリースするので、個人的にとても楽しみです。
アルバムの前振りMVも作成されていて非常にカッコいいんですよ。
カッコ良すぎてこのMVを最近毎日見ています。
未だに聞き続けているファーストアルバムの「STILLING,STILL DREAMING」の発売から20年、進化・深化を続け「今が最も脂が乗っている」とBOSSが言うのも納得の出来栄えです。
「これぞO.N.Oのドラム!」というトラックに、BOSSの天下無双を誇るメッセージ含有量のラップが乗っかってて素晴らしい!(タイトルが「前口上」というのもシビレます)
このMVでBOSSがラップしている通り「恐れは己が作るって見破る」というのは正に真理だと感じます。
もちろん、物事を過信しすぎるのも良くないですよね。
だからこそ、「恐れず、侮らず、自分を信じる」ということがファッションを含む何事においても重要なのだと私は信じています。
いつだって自己肯定感を強く持ってセルフプロデュースし、素敵な自分を自己演出していたいものですね。
ぜひ参考にしてみてくださいね!