カジュアルファッション

大人の半袖シャツの着こなしには「プラスα」が重要!真夏に無理して長袖を着る必要はあるのか?

2019年7月20日

こんにちは。

ファッションアナリストの七理悠介です。

 

梅雨で天気に恵まれない日が続いていますね。

しかし、もうすぐ梅雨が明けて盛夏を迎え、また例年のような猛暑(酷暑)が待っています。

今の日本の真夏の暑さは尋常ではないので、正直「ファッションどころではない!」という方も多いはずです。

去年も本当にツラい暑さでしたよね。

だけど、家から一歩外にでれば当然何も着ないわけにもいかないですし。

そうした真夏に最適なアイテムが「半袖シャツ」です。

半袖シャツを素敵に着こなすためには、どういった点に気をつければ良いのでしょうか?

 

「半袖シャツはダサい・子供っぽい」は誤解

まず、半袖シャツに対して誤解をされている方が多いように私は感じています。

というのも、一部のファッション指南者が半袖シャツに対して「ダサい」「子供っぽい」などの主張をされていて、それが一般的にも浸透したせいか、同様の意見を言われている方を多く見かけるからです。

彼らの中では「暑い日は半袖シャツではなく、長袖シャツを袖まくりして着るべき」というのが定説となっています。

 

好きで着ている方はそれで良いと思うんですが、「本当は暑いから半袖シャツを着たいけど、ダサいらしいから嫌だな…」と感じている方に言いたいのは、それは先入観に縛られたもったいない考えです。

私は「暑いのであれば素直に涼しい半袖シャツを着たら良いのに」と常々考えているため、毎年盛夏には半袖シャツを活用しています。

 

どんなアイテムでも「○○アイテムはNG!」という主張のほとんどは妄想だと私は考えています。

アイテムそのものがNGなんて、着こなしの幅が狭いからこそ出てくる主張です。

そうしたものは「そのアイテムを使った洗練された着こなしを知らない方の意見」だからこそ、全て鵜呑みにして自分自身のファッションの幅を狭めるのはもったいないことだと思います。

 

実際にショップの店員さんの盛夏ファッションなどを見てみてください。

普通に半袖シャツ姿の店員さんも多くいますよね?にもかかわらず、彼らはとてもおしゃれです。

このことからも「半袖シャツはダサいし子供っぽいアイテム」という主張は誤解であることが分かります。

 

何故半袖シャツの着こなしは素敵に見えにくいのか?

とはいえ、何気なく着用して素敵に見えにくいアイテムが半袖シャツです。

確かに、街を歩く半袖シャツを着ている方の多くが素敵に見えないことも理解できます。

 

「何故半袖シャツ姿が素敵に見えにくいのか?」を考えてみると、それは「素に近づくから」なのではないでしょうか?

つまり、「夏は全身で身につけるアイテム数が減り、さらに半袖のため体の露出も多くなる」ことによって、「ファッションの力を借りて誤魔化せるポイントが少なくなり、その人が本来持つルックスやスタイルなど元々の身体的特徴で勝負しなくてはいけなくなる」ことが原因なのだと私は考えています。

 

少しエキセントリックで極端な例になりますが、身に着けているものが少なくて肌の露出が多い水着の状態だと、イケメンやスタイルの良い人のみが素敵に見えやすいはずですよね。

他の季節に比べてこれに多少なりとも近づいた状態になってしまうのが夏です。

しかしながら、私を含むルックスやスタイルに自信があるわけではない普通の大人にとって、それでは困ってしまうことになります。

 

このことを考えた場合、半袖シャツの着こなしには「視覚的な引っかかり」を作るのが特に大切です。

何故なら、人は他人を見ておしゃれだと思うのは「何かが普通とは違う」と認識するからですよね?

この「何かが違う」というものを作ってあげることが洗練された印象を作る上で欠かせないため、半袖シャツの着こなしにおいても重要です。(言い換えると「差別化」となります)

 

半袖シャツ姿を洗練させるには「プラスα」が大切

半袖シャツの着こなしを洗練させるためのアプローチは色々あります。

アイテムそのものを「シンプルであっても、とにかく洗練されたものを選ぶ」というのも1つの手です。

しかし、半袖シャツに慣れていない方にとっては「どれが洗練されたアイテムなのか?」が分かっていないと難易度が高いことも理解しています。

 

そこで、私は半袖シャツの着こなしには「プラスα」が重要だと提案したいです。

つまり、「半袖シャツに何かプラスαの要素を持たせるのが簡単」というものになります。

デザインでも良いですし、色・シルエット・生地感など何のディテールでも良いです。

 

一般的に「デザインがある服は子供っぽいからNG」「デザイン性・ディテールが少ないミニマルなものが大人っぽくて良い」などの主張もよく見かけますよね?

気持ちは理解できなくはないのですが、これらも全てのケースにおいて当てはまるものではなく誤解なので真に受ける必要はないと思います。

本当にデザインやディテールを否定するのであれば、それらに注力して洗練されたアイテム作りをしているデザイナーズブランドの価値も存在しないということになるのでしょうか?そんなわけがありませんよね。

 

したがって、大人の半袖シャツに「プラスα」を取り入れるのは、洗練された着こなしを実現するためには比較的簡単な近道だと思います。

 

おすすめの「プラスα」

私がおすすめする半袖シャツの「プラスα」要素がいくつかあるのでご紹介します。

 

柄もののシャツを取り入れてみるのは、着こなしにおいて非常に有効です。

ファッションで柄を使うことは様々なメリットがあります。

ファッションで無地だけでなく柄も使った方がいい理由とは?全身無地だと難易度が上がる!?

カジュアル向けの半袖シャツには「ストライプ柄」などが使いやすいのではないでしょうか。

ストライプ柄が爽やかさも演出してくれますし着こなしに便利です。

 

リネン

夏らしい生地の代表「リネン(麻)」を用いた生地は視覚的にも実際にも涼しくておすすめです。

同じようなアイテムでも、季節感を感じさせる生地を使っているものは印象が全く異なってきます。

「季節感を味方につける」というのはおしゃれな人は欠かさず実践している手法なので、ぜひ取り入れてみて欲しいです。

もし、リネンの肌触りが苦手という方にはコットン(綿)が混合された「リネンコットン」生地のものを選んでみるのも良いかもしれませんね。

 

サファリ

私が特におすすめなのが「サファリテイスト」のあるアイテムです。

以前、今季のおすすめアイテムとしてもご紹介しました。

【2019SS】セレクトショップのおすすめアイテム紹介!

サファリ感のディテールって、雰囲気があって素敵に見えやすいんですけれども、着ている人がかなり少ないため、大人の差別化にはピッタリです。

そのため、私にはサファリテイストを持つアイテムがワードローブには欠かせず、年中ヘビーユースしています。

これまで着用したことのない方でも着てみたら「おしゃれだし、意外と合わせやすい」と感じられると思うので、ぜひチャレンジしてもらえたら嬉しいです。

 

開襟シャツ

最近トレンドが続いているのが「開襟シャツ」です。

その影響でショップにも数多く置いてあるため、比較的探しやすいアイテムだと思います。

開襟シャツの場合だと、あまりピッタリとしたシルエットのものを選ぶのではなく、適度にゆとりのあるシルエットのものを選ぶのがポイントですね。

そちらのほうが開襟シャツらしい「リラックス感」を活かしやすくて素敵です。

 

スキッパーシャツ

あまり聞き馴染みのないアイテムかもしれませんが「スキッパーシャツ」もおすすめです。

ウィメンズアイテムでは定番的なものになるので女性には馴染みの深いシャツになりますね。(大人のお姉さん感ある方がよく着ていますね)

男性では、着用している人の多い開襟シャツよりも圧倒的に着用率が少ないのがスキッパーシャツのため、個人的には開襟シャツ以上におすすめしたいです。

最近、様々なブランドが提案しているアイテムで、おしゃれな方に非常に支持されています。(そのせいか、私も今季狙っていたスキッパーシャツがあったんですけれども、早々に完売してしまって手に入りませんでした)

 

開襟シャツとの違いは、開襟シャツは「襟がある」のが特徴で、スキッパーシャツの多くは「襟がなくてプルオーバータイプ」なのが特徴です。(市場には、襟があったり、プルオーバーではなくボタン付きのものがあったり、色々なタイプのものがありますけれども)

ちなみに、スキッパーシャツは長袖シャツでも非常に素敵なのでおすすめです。

 

その他の「プラスα」

これまでは「半袖シャツそのもの」にプラスαを与えるものでしたが、どうしても好みで「シンプルな半袖シャツが良い」という方には「半袖シャツに合わせるその他のアイテムにプラスαの要素を持たせる」のもおすすめです。(もちろん半袖シャツもそれ以外も、どちらもプラスαの要素を持たせても素敵だと思います)

 

例えば、「アクセサリーを取り入れる」のも良いと思います。

男性のアクセサリーは「積極的に取り入れる人」「全く取り入れない人」に分かれるように感じますね。

しかも、積極的に取り入れる人の多くが何個もつけ過ぎる「過剰に取り入れる人」な気がします。

あまりにも過剰につけすぎるのも「やりすぎ感」があって良くないですけれども、かといって「全くアクセサリーを活用しない」のはとてももったいないです。

 

男性が簡単に取り入れられるアクセサリーの代表といえば「時計」ですね。

時計以外にも「ブレスレット」を1つくらいなら、やりすぎな印象にもなりにくいので良いと思います。

ブレスレットは大人の男性であれば「バングル」あたりが使いやすいのではないでしょうか。

 

もしも、アクセサリーにどうしても抵抗がある方であれば、「ボトムスや靴」にプラスαの要素を持たせてみるのがおすすめです。

それらのアイテムに自分自身が映えるデザイン・ディテールのものを取り入れてみると、視覚的な引っかかりが生まれて差別化できると思います。(内容が多岐に渡るので今回は割愛します)

 

素敵な半袖シャツで真夏のファッションを楽しもう!

盛夏ファッションは多くの方が「おしゃれと暑さ」の天秤で悩んでいるのではないでしょうか?

そんな季節には素直に半袖シャツで涼しく快適なファッションをしたほうが、我慢して暑苦しい格好をしているよりもよっぽど健全ですよね。

そもそも、ファッションのために健康を害してしまうのなんてナンセンスですし。

暑い真夏に滝汗を流しながら長袖を無理して着ていることって、よくよく考えたら何の意味があるのでしょう?

そんなツラい思いをしてまで自分自身で「ファッションで枷をかける」ことがはたして本当に正しいことなのか、今一度考え直してみる必要があると私は思います。

洗練された大人だからこそ、素敵な半袖シャツを着こなして真夏のファッションを楽しみましょう!

 

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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