こんにちは。
ファッションアナリストの七理悠介です。
「プリントTシャツ」って着ますか?
その中でも特に「ロゴTシャツ」は子供っぽいと言われることも多く、多くの方が敬遠しているアイテムなのではないでしょうか?
今回は、大人が着用してもおしゃれに着こなせるロゴTシャツをご紹介します。
目次
SATURDAYS NYC × BEAMS / 別注 ショートスリーブ Tシャツ
私が今季購入したのは、ニューヨークの人気ブランド「Saturdays NYC(サタデーズ ニューヨークシティ)」のロゴTシャツです。
セレクトショップのBEAMS(ビームス)がサタデーズに別注をかけたモデルになります。
サタデーズは、ニューヨークマンハッタンのSOHO地区(ソーホー地区:おしゃれなブティックが立ち並ぶエリアとして有名)にあるショップです。
サーフショップであるサタデーズですが、サーファーだけではなくファッション感度の高いおしゃれな人にも支持され人気を集めていますね。(余談ですが、創業者はサーフィンだけでなくスケートボードも嗜まれている方なので、スケボー愛好家の私は勝手に親近感が湧きます)
中でも大人気なのがオリジナルで作られているロゴTシャツです。
ロゴTシャツが人気すぎて「Tシャツブランド」と勘違いされることもあるんですけれども、実は「セレクトショップ」で、ファッションアイテム以外も含めて他にも色々なものを取り扱っています。
日本でもおしゃれな街を歩けば、必ずと言っていいくらいサタデーズのロゴTシャツを着ている方を見かけ、ここ数年で人気が急上昇している注目のブランドです。(Tシャツ以外にもパーカーなどが人気ありますね)
サタデーズといえば「スラッシュマーク」が代名詞
サタデーズのロゴTシャツの人気に火をつけるきっかけともなったのが「スラッシュマーク」です。
このスラッシュマークはブランドロゴにも使われています。
スラッシュマークには「仕事と自由な時間のバランス」という想いが込められていて素敵ですね。
ここらへんの感性がサーファーらしい現代的なスタイルを感じさせる要因に思います。
サーフスタイルに「クリーン感のある雰囲気」を提案したことが、新しい解釈として時代に受け入れられているのではないでしょうか。
「次の日が休み」だからこその「サタデーズ」
これは勝手な憶測なんですけど、こうしたスタイルは「西海岸カルチャーを意識した提案」であるように私には思えてなりません。
つまり、サーフカルチャーで有名な西海岸とはまた違った雰囲気で、東海岸のニューヨークに住む人の「平日はバリバリ仕事をして、休日は思いっきり遊ぶ」というスタイルが、今の時代の感性にハマっているのだと考えています。(創業者の1人は出版業界に務めるバリバリのビジネスマンだったのも大きく影響していると思います)
そう考えると、だからこそ「サタデーズ(土曜日)」なんですよね。
「サンデーズ(日曜日)」だと「翌日には仕事」となってしまって思いっきり遊べないですから。
ちなみに、私は西海岸スタイルも大好きです。(学生時代は、よくつるんでいてスケボーを教えてくれた先輩から「七理くんは"西海岸スタイル"だね」と言われていました)
スケートボードのカルチャーや、西海岸の伝説的なスケボーチーム「Z-BOYS」について扱った実話ベースの映画「Lords of Dogtown(ロード・オブ・ドッグタウン)」はおすすめなのでぜひ見てみてください。
最高にクールでカッコいい必見の映画です。普通に物語も面白いからどなたでも楽しめると思います。
もっとも、「クールでカッコいいもの」に西海岸も東海岸も関係ないんですけどね。
それはもちろんファッションだけではありません。
ヒップホップだって「Dr. Dre(ドクター・ドレー)」や「Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)」のような西海岸も、「NAS(ナズ)」や「JAY-Z(ジェイ・ジー)」のような東海岸も、どちらも最高にクールです。
要は、「クールでカッコよければ何でも良い」と私は信じています。
だからファッションおいても、一部の方たちの持つ「それはイタリア的な着こなしじゃないからダメ」なんて考えは個人的には好きではありません。
「主張がありながら洗練されたクリーン感」が大人が使いやすいポイント
サタデーズのロゴTシャツが「何故こんなにも大人にウケたのか」を考えると、「しっかりとした主張」がありながら、「洗練されたクリーン感」をあわせもっていたからだと思います。
襟もシンプルで綺麗なクルーネックですし、ロゴのバランスも全体的に良いものが多いです。
私が今回購入したものはバックプリントが無いものでしたが、モデルによってはあります。
全体的にバランス感の良いアイテムなため、1枚で着るだけではなく、ジャケットなどのインナーとしても活躍が期待できますね。
通常ラインのモデルのものも、使いやすいアイテムが多いのでおすすめです。
このあたりのアイテムも非常に合わせやすく使えるアイテムだと思います。
コーディネートにアクセントとして活かしやすい
シンプルなデザインでクリーン感が持つ上品さがあるからこそ、コーディネートにも活かしやすいです。
ジャケットのインナーに持ってきても、うまくまとめてくれます。
全身無地のスタイルに合わせると、ロゴTシャツがちょうど良いアクセントになりますね。
このアクセントは洗練された着こなしにおいて非常に有効です。
一般的に「Tシャツは無地が大人っぽくて良い」といったことがよく言われていますよね?
しかし、全身無地ばかりではなく、柄を1つでも取り入れたほうがコーディネートが簡単になるので、普通の大人がファッションの難易度を下げたいのであれば、積極的に柄アイテムも取り入れるべきです。
洗練された着こなしを表現するには、「無地と柄を組み合わせたコーディネート」が比較的簡単なため、その他のアイテムが無地ばかりであれば、インナーにロゴTシャツを持ってくるのはとても効果的な着こなしです。
もし、ジャケットまで柄だったとしても、ロゴTシャツをインナーに持ってくるのは大丈夫だと思います。(主張がそこまで激しくないものであれば)
ポイントとしては、「トップスが柄物でまとまっている場合には、ボトムスは無地を持ってくる」というのが大事ですね。
サタデーズのTシャツは本当に使いやすいので、もう1色揃えてしまいました。
品の良さがあるネイビーも素敵です。
ネイビーの場合もコーディネートに合わせると、着こなしへの馴染みやすさが分かります。
こうした特徴が「大人にとって使いやすい」といった感覚でウケているんでしょうね。
大人のロゴTシャツで着こなしにアクセントを
デザインだけではなく、ブランドヒストリーを含め「大人のロゴTシャツ」となっているのがサタデーズのアイテムです。
休日にはサタデーズのロゴTシャツを着て外に出かけたくなりますね。
ロゴTシャツを「子供っぽいアイテム」と敬遠していた方も、1枚上質で使いやすいものを持っておくのがおすすめです。
ぜひ参考にしてみてくださいね!