カジュアルファッション

【2019AW】おすすめの小松ダウンとは?昨年との違いをレビュー!

2019年12月7日

こんにちは。

ファッションアナリストの七理悠介です。

 

去年、タウンユースにおすすめのダウンとして、ビューティ&ユース(以下:BY)の小松ダウンをご紹介しました。

タウンユースにおすすめのダウンは?小松マテーレのダウンジャケットは去年よりさらに完成度を上げて販売!

今季も継続して展開されている小松ダウンについて、私のところにも「今季のはどんな感じですか?」と質問いただくことが多かったです。

今回は、今季「2019AW」の小松ダウンについてご紹介します。

 

今季BYのメンズは昨シーズンと同じデザイナーが続投

今季のBYで展開されているアイテム全体に言えることなのですが、メンズは「これまでの作りを踏襲したアイテム」が多いという印象を私は持ちました。

 

一般的には全く知られていないことなんですけれども、実は、今季BYの”ウィメンズ”の担当デザイナーは交代されています。

それによって、これまでとはまた違った表現がされたアイテムが多いというのが印象的です。

だからこそ、今季BYのウィメンズアイテムは見ていて非常に新鮮で面白かったですね。

 

これに対し、BYの”メンズ”の担当デザイナーは今季も続投されていらっしゃいます。(担当歴は結構長いと思います)

やはりトレンドの移り変わりが早いウィメンズに比べて、保守的なスタイルが多いメンズの世界との違いなのかもしれません。

 

BY “小松マテーレ” TR アライドダウンジャケット

今季、小松ダウンの中でも特におすすめしたいアイテムが2つあります。

まず1つ目が、昨シーズン販売されていた「BY ”小松マテーレ” TW ダウンジャケット」に変わり、新たに投入されたアイテムの「BY “小松マテーレ” TR アライドダウンジャケット」です。

BYが「正直、バカ売れしました」と言っていたTWダウンジャケットのような「ウールライクな見た目をしている」のが特徴的なアイテムになっていますよね。

ちなみに、「TR」は「テトロン・レーヨン」の略で、生地の種類を表しています。

テトロンは、ファッション業界の方以外にはあまり聞き馴染みがないかもしれません。「東レ」と「帝人」が生産するポリエステル製品の商標名のことです。(トウレの「ト」、テイジンの「テ」、ナイロンの「ロン」を組み合わせています)

 

昨シーズンのTWダウンジャケットが「テトロン・ウール」の組み合わせだったのに対して、今季はウールの代わりにレーヨンが混合されています。

生地のクリア感が増し、上品な印象です。

触ってみても、サラッとしたドライな質感となっています。

 

昨今、この手の生地感のダウンが、他ブランドでも数多く展開されるようになりましたね。

それだけ一般的にも「一昔前のダウンらしくない、スマートなダウンが欲しい」というニーズが増えてきている背景が見て取れます。

 

BY “小松マテーレ” ナイロン アライドダウンジャケット

もう1つ、今季の小松ダウンの中で特におすすめしたいのが、昨シーズンから引き続きの展開となる「BY “小松マテーレ” ナイロン アライドダウンジャケット」です。

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今季のモデルも、基本的には昨年のものを踏襲した作りです。

改めて小松ダウンの完成度の高さを感じさせられます。

 

カラーラインナップの中で、新たに追加された色が「ベージュ」

通常であれば敬遠する人が多いかもしれないベージュは今、改めて見直してみたいカラーですね。

とはいえ、人にとっては「今更だし、何故?」と感じる色なのではないでしょうか。

確かにここ数年ベージュのトレンドが継続しており、毎年見慣れた感もあるため、新鮮さは感じにくいかもしれません。

 

しかし、これまでのベージュと同じアプローチかというと若干違っており、今季のベージュは「カジュアル感」を強めた使われ方です。(特にウィメンズでは顕著でしたね)

今年は、この「カジュアル感」を強調するために「リラックス感」をより感じさせるアイテムをよく見かけました。

2019SSでは、リネンやリネンコットン、またはポリエステルで仕立てられたアイテム等で多く使われていた記憶があります。

 

2019AWでもそれは継続傾向にあり、リラックス感を表現するために効果的に用いられている印象です。

綺麗な作りのアイテムに、色表現でリラックス感を上乗せして、休日着としての使いやすさを向上させる。とても理にかなったアプローチだと感じます。

今季の小松ダウンに用いられているベージュも、落ち着いたトーンの配色で、使い勝手は非常に良いものです。

 

昨年のモデルとの違い

今季の小松ダウンに関して、昨シーズン販売されたモデルと、今季のモデルとの違いは、大きく分けて3つあります。

 

日本国内では唯一の「RENU CIRCLE」を採用

今季の小松ダウンラインナップ全体を通して、昨シーズンからの変更点として挙げられるのが「リサイクルダウン」の採用です。

以前からも米国アライド社の高品質ダウンを使用していましたけれども、環境への配慮を行い、リサイクルダウンを今季は採用しています。

 

アライド社は、回収された羽毛資源のリサイクルに向け、高品質リサイクルダウンの研究にこれまで取り組んできました。

そうして生まれたリサイクルダウンが「RENU CIRCLE」です。(アライド社が定めた規準に合うダウンのみを分類し、洗浄・乾燥など工程は11にも及びます)

RENU CIRCLEは高品質なリサイクルダウンとして高い評価を得ていて、日本ではBYの小松ダウンにのみ採用されています。

 

ロサンゼルスの工場で生産されたこのダウンに対する期待は大きいです。

環境への意識が高まっている昨今、最先端な取り組みを行なっているアローズ・アライド両社の姿勢は非常に評価されるべきものだと感じさせられます。

 

サイズ感の変更は「ユーザーの声」を反映させた結果

昨シーズンの小松ダウンと比較してみると、今季はサイズ感の変更があることに気付かされます。

これは、昨シーズンの小松ダウンに対し「タイト過ぎる」という声があったのを反映した結果です。

そのため、ナイロンダウンに関しても、生地の変更は無しで、シルエットのみ変更が行われることになりました。

ちょうど一回り大きくなるくらいのシルエットです。

 

このあたりについては、好みが分かれるところだと思います。

多少誇張した言い方をすると、以前のモデルは「デザイナーズ的な攻めたシルエット」だったものが、今季は「より一般ウケをするシルエット」になっているのではないでしょうか。

 

ダウンとフェザーの混合割合の変更は「性能の維持」が原因

今季の小松ダウンは、ダウンとフェザーの割合が昨年とは異なっています。

これは、前述の通り、環境への配慮から今季の小松ダウンで新たに採用された米国アライド社の「リサイクルダウン」が要因です。

リサイクルダウンが採用されたことにより、フェザーの割合を増やす必要がありました。

 

可能な限り詳細を話すと、これは「ダウンの性能を維持するため」の措置です。

昨年の小松ダウンの性能は「700フィルパワー」でした。

今季導入されたリサイクルダウンを、そのままの割合で混合してしまうと「嵩高が足りない」という事態になり、昨年と同じフィルパワーを得ることが困難だったんですね。

そのために行われた適切な配合割合が今季の結果になります。

 

こう聞くと、人によっては「コストダウンを図っているのではないか」「前に比べてダウンの質が悪くなった」と言う方がもしかしたらいるかもしれません。

しかし、それは誤解です。

事実、今季の小松ダウンには、「昨年と同程度のコスト」がかかっています。

それに、ダウンの性能に関しても、今季も同様に「700フィルパワー」です。

リサイクルダウンだからといって、性能面で劣るなんてことは全くありません。

ただ、そもそも論でいうと、本格的なアウトドアブランドのダウンでも「600フィルパワー」がザラにありますし、「以前と同じスペックをどうしても維持する必要があったのか?」という考えをしなくもないです。

とはいえ、数字だけを捉えて「スペックダウンだ!」と声高に主張する方も一定数いますから、現実には難しいのかと想像できます。

スペック至上主義だとしても、「日常の市街地を走るのにF1の性能が必要か?」を考えてみると、自ずと答えが見えてくるはずです。(だからこそ、他ブランドで見受けられる過剰なスペックのダウンに、リアルクローズとしての疑問が出てくることもあります)

 

タウンユースで頼りになるBYの小松ダウン

昨年は、その実力とリーズナブルな価格から、多くの方に支持された小松ダウン。

小松ダウンは、今季も相変わらず、見た目と機能性の両方を担保したダウンとして筆頭に上がってくるアイテムです。

タウンユースでは非常に頼りになるダウンだと感じます。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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