ファッション分析・考察

おしゃれなファッションを学ぶにはメタ認知&アンラーニングがポイント!

2022年9月18日

こんにちは。

ファッションアナリストの七理悠介です。

 

ファッションって奥が深いものですよね。

今まで知らなかったファッションを学ぶことによって、新たなファッションの「着こなし」「楽しみ方」が広がります。

そこで多くのファッション好きは、おしゃれを学ぼうとしてファッション指南本を読むなど、色々な方法で知見を深めているのではないでしょうか。

そのこと自体は、とても素敵なことだと感じます。

 

しかしながら、時にはせっかくファッションを学んだのに「誤解」「思い込み」が発生してしまうことも。

それらによって、自分自身のファッションの世界が広がるどころか、むしろ「ファッションの幅が狭くなってしまう」ことが問題です。

ファッション指南本を読んでみても、「ファッション指南者が思うおしゃれなファッション」のノウハウが書いてあるだけで、この問題については解決できません。

 

ファッションに対する誤解や思い込みの解決法について、業界の方へ取材を重ねると浮かび上がってくるのが、ある一定の共通項です。

そこで今回は、ファッション指南者の方がなかなか教えてくれない「ファッションを学ぶうえでのコツ・ポイント」をご紹介します。

 

ファッションを学ぶには、まず「メタ認知」が大切

ファッションに限らず、「何か物事に対して自分が誤解や思い込みを持っているか」と自分自身で認識するのは困難です。

これは考えてみれば当然のことで、誤解や思い込みに対し自覚できているのであれば、そもそも自然と解決されているはずですよね。

誤解や思い込みをしている人自身も「自分はそんな人間じゃない」と思って生活しているのではないでしょうか。

 

だからこそファッションを学ぼうと考えたのであれば、まずは自分が認知していることを認知する」ことが大切です。

つまりは「メタ認知」というものになります。

 

このメタ認知が出来ていない状態で新たな知見を得ても「こんな情報は価値がない」「こんな内容は間違っている」「自分には関係のないことだ」などと思考のフィルターがかかってしまい、情報を素直に参考にすることが人はなかなか出来ないです。

もしかしたら感情的になってしまい、判断が正常にできていない場合もあるかもしれません。

 

どんな情報に触れる際にも「自分は◯◯といったことを認知しているんだ」ということをまずは自分自身でメタ認知することが、誤解や思い込みを避けるスタート地点になります。

 

人は「新たな情報に対してフェアな姿勢でいる」ことは難しい

メタ認知については、それを分かってはいても実践することが難しい方も少なくないかもしれません。

というのも、メタ認知を阻害する要素があるからです。

 

それは人による「知識の密度の違い」「解釈の違い」が要因となります。

どんな人でも情報に対して「自分が好きな所と、そうではない所で知識の密度が違う」ものですよね。

また、「情報の解釈についても捉え方が違う」ため、誤解や思い込みが発生しやすくなります。

 

みなさんの周囲にも「この人、昔の古い時代の情報のまま仕事しているな」「だけど指摘しても素直に聞き入れない人なんだよな」と感じる方がいるのではないでしょうか。

おそらくそうした方も、ある特定の自分が得意で好きな分野があり、知識があるがゆえに新たな情報に対しても解釈が異なってしまうのかもしれませんね。

例えばベテランこその「過去の成功体験」が、その方自身の「これこそが正しい」といった偏った認識につながっていることもあるでしょう。

 

かくいう私自身、「情報に対してフェアな姿勢でいられるか」という自信がありません。

どうしても無意識に好みの情報だけを積極的に取り入れ、好きなように解釈してしまいがちです。

だからこそ、意識してメタ認知をしようと私も日々努めています。

 

おしゃれなファッションを学ぶには「アンラーニング」が重要

人はいくつになっても「新しい情報のキャッチアップ」が必要です。

とりわけ現在は昔に比べてインターネットの発達などにより「情報に対しての技術が革新的に進歩している」ため、情報が濃くなってくると同時に「情報を受け止める力」が必要になります。

これこそが情報化社会においては大切です。

 

そのために必要なことが、「アンラーニング」になります。

すなわち「一度学んだことを捨てる」ということです。

これを行えないと新たな学びが取り入れられず、さらにはメタ認知の妨げにもなってしまいます。

自分自身はファッションを日々勉強し、高みの山に登っているつもりでも、実は全然見当違いの「バカの山(無知の山)」に登っていただけだった、となるのは嫌ですよね。

 

しかし、分かっていてもメタ認知以上にアンラーニングもなかなか出来ません。

言ってみれば自己批判をすることですからね。

アンラーニングには相当なカロリーを要します。

思い切って「普段は手にすることのない新しい本などに触れる」ことなども、アンラーニングを行うためには重要かもしれませんね。

 

特に「人の話を真に受けやすい人」にはアンラーニングは重要度が増すと思います。

特定のファッション指南者の意見だけを取り入れた結果、その信者のように意見を盲信してしまい、誤解や思い込みが発生する原因となるからです。

 

自己批判を出来ない人間に本当の意味で成熟はありません。

洗練された大人は自己批判を繰り返し、常に自己改革し続けられる人間なのではないでしょうか。

 

様々なファッションを知り「解像度を上げる」ことがポイント

人は情報を単体で認識するよりも、「比較する」ことで理解が深まりやすい生き物です。

「この着こなしは◯◯と共通したアプローチの仕方だな」「このファッションは◯◯と似ているが◯◯の部分が異なるな」と感じて理解しやすかった経験が誰しもあるのではないでしょうか。

 

それゆえに「色々なファッションからの視点を得ることによって、ファッションを見る時の解像度を上げるという事がポイントです。

だから「色々なファッションを知る」のが大切なのだと感じます。

全てのファッションに対して、必ずしも好きになる必要はないですが、せっかくなら色々なファッションを楽しめたほうが良いと私には思えてなりません。

 

「自分という人物を表現する手段がファッション」という楽しみ方をするためにも、色々なファッションに触れて理解したほうがより良いですよね。

おしゃれをより楽しむためにも、メタ認知とアンラーニングを活用し、ファッションと向き合っていくことが重要です。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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