こんにちは。
ファッションアナリストの七理悠介です。
スーツの着こなしはシンプルであるがゆえ、奥が深いですよね。
カジュアルに比べて使えるアイテムが決まっているから皆同じような印象になるかと思いきや、洗練された印象を与える人とそうではない人の違いが生まれます。
そして、スーツスタイルが洗練されていない人はとても多い印象です。
これらは一体何が理由なのでしょうか?
目次
スーツスタイルが洗練されていない人は3種類に分かれる
多くの人のスーツスタイルが洗練されていない印象となってしまうのには、私は3種類のパターンがあると考えています。
1つ目は無頓着型です。
スーツの着こなしに無頓着なために、正しい方法を知らないタイプのことを指します。
2つ目は誤解型です。
スーツの着こなし自体は興味があり自身で色々と調べたんですけれども、その過程で誤った情報が入り誤解が生じているタイプのことを指します。
3つ目は過剰型です。
ファッションが好きでスーツの着こなしに自分なりのこだわりを持っているが、実践している差別化が華美になってしまい、周りの人からおしゃれだとは認識されていないタイプのことを指します。
スーツにはルールがありながら教えてもらう機会がない
これらはどれも違ったタイプの人ですが、特に無頓着型と誤解型は同じ原因により生み出されています。
それは、教育の機会です。
スーツには歴史の中で出来上がったルールというものが存在しています。
しかし、これまでのことを振り返って思い出してみてください。正しいスーツの着こなしを教えてくれる機会などなかったですよね?
おじぎの角度や名刺の渡し方は教えても、スーツの着こなしを教える企業はほぼありません。
仮にあったとしてもそのほとんどが「エビデンス(根拠)のない教育」だったはずです。
だから個人が、それぞれ独学で習得していくしか方法はなくなります。
その環境によっては誤った情報が入り、それが定着したまま年をとってしまう人も多いのが現状です。
結果、それぞれの人が思い思いのスーツの着こなしをしているだけ、となってしまいます。
師事した人が正しい着こなしを理解しているとは限らない
せっかく着こなしについて勉強しようと思ったのに、洗練されていない印象となったのではもったいないですよね。
スーツの着こなしを教えてもらう環境がない以上、多くの方が正しい着こなしを身に着けていません。
そのため、会社の先輩などの身近にいる人に教えてもらおうとしても、その方自身も正しく理解をしておらず、誤った指南をするケースはよく見られます。
他にも、スーツを勉強しようと手にとった1冊の指南本にのみ頼ってしまい、それを読んだだけで全て理解した気になってしまう人もとても多いです。
手にとった本が正しくない情報を含んでいた場合、誤った認識のまま着こなしをマスターしたつもりになってしまいます。(誤解型に多いケースです)
正しい理解が欠けている方に師事しても、結局は「指南をする方の適当な思い込み」でしかないため、本来の目的を達成することは出来ません。
だから日本人のほとんどが「スーツスタイルが洗練されていない」という結果となってしまうんです。
きちんとした着こなしを習得したいと考えたはずが、それが叶わなかったら残念ですよね。
これを防ぐためにも、インプットした情報の「検証と補完」が必須です。
自分の着こなしと真摯に向き合おう!
誰だって印象で損をすることは、なるべくなら避けたいはずです。
そのために労力や時間をかけても、思い描いていた結果が出なくて実感が出来ないと、何が正解か分からなくなってしまいます。
また、これが悪影響してファッションそのものが楽しくなくなってしまうかもしれません。
やはり、どんな方でも自分自身の誤りを気づくことは困難です。
そのことはファッションにおいても同じことですので、我々大人は自分の着こなしと常に真摯に向き合う必要があるのだと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね!