こんにちは。
ファッションアナリストの七理悠介です。
いよいよ東京2020オリンピックまで1年を切りましたね。
自国開催という事自体楽しみですし、個人的には今までのどのオリンピックよりも心待ちにしている理由があります。
それは、オリンピックで初採用されたスポーツである「スケートボード」です。
目次
ファッションとスケートボードの共通点
ファッションとスケートボードって共通するところがあると私は思います。
スケートボードというスポーツには様々なタイプのスケートボーダーがいて、それぞれが自分の「カッコよさ」を追い求めているのが特徴です。
「誰も出来ないような複雑で高難易度なトリック(技)を決める」タイプのスケートボーダー。(東京オリンピックで活躍が期待される天才スケートボーダーの堀米雄斗選手はこのタイプですね)
「シンプルだけどダイナミックな滑りをする」タイプのスケートボーダー。
どんな乗り方にもその人の「スタイル」があって、そのスタイルのカッコよさに人は惹きつけられ魅了される。
ファッションでも同じだと思うんです。
着る人のファッションの「スタイル」があって、それぞれが自分の「カッコよさ」を追求している。
ジャンルは違えども「自己表現が醍醐味」という点では共通です。
ファッションカルチャー
ファッションには様々なジャンルのカルチャーが影響していますよね。
ロックやヒップホップなどの音楽だったり、テニスやバスケットなどのスポーツだったり、それらがファッションにこれまでの歴史上大きな影響を与えてきました。
そう考えると、色々なカルチャーを知り嗜みを持つのは「自身の知るファッションの世界を広げる」という意味において、とても素晴らしいことだと思います。
スケートボードがファッションに与えてきた影響は非常に大きいので、ぜひ東京オリンピックを機会に興味を持ってもらえると嬉しいです。
日本でスケートボードが抱える課題
かくいう私自身、男性にしては珍しいタイプの人間かもしれませんけれども、恥ずかしながらスポーツ全般にあまり詳しくありません。
そのため、野球もサッカーもルールがイマイチ分からないくらいです。(そのくせワールドカップなどは付け焼き刃的に選手を覚えてからしっかりと応援しています)
そんな私が昔から好きなスポーツが「F1」と「スケートボード」です。
F1は、小さい時に夜寝ているところ、親から「F1があるから見なさい」と起こされて観戦させられるという特殊な訓練を受けてきました。
当時は「こんな同じところを車が何十周もグルグル周っているだけのスポーツの何が面白いのだろう?」と感じていたものですが、ルールやレースの見方が分かって以来「最高のスポーツだな」と思っています。
スポーツはルールや見方が分からないと楽しめないですよね。
それはスケートボードも同様です。
したがって、五輪開催までテレビ等でスケートボードについて特に取り上げて欲しいですね。
やはりスケボーは一般的には「どういった競技・ルールなのか?」を知らない人が多いでしょうから、多くの人に継続的に関心を持ってもらわないと日本に定着しないはずです。
さらに付け加えるなら、不良的イメージを覆すのも課題の1つと感じます。
「分かる人にだけ分かればいい」は「緩やかな死」と同じこと
どんなジャンルであれ「分かる人にだけ分かればいい」といったスタンスだと、それは「文化的に緩やかな死を迎える」ことに繋がるはずです。
そんな発言をされる方は、どのジャンルであれ「自分もその世界を知るキッカケとなり頼ってきた、築き上げられたこれまでの文化的財産」に甘えているのだと私には思えてなりません。
それに気づかずにいると「文化的に緩やかな死」が待っていて、気がつけば居場所を失い、自分で自分の首を絞めることになってしまいます。
そうした観点から「ライト層を取り込む」ということが重要なのではないでしょうか?
初心者の人も楽しむことができるような配慮が必要なのだと思います。
「ライト層を新規獲得する」というのは、まだまだ日本で文化的に定着していないスケートボードが抱えている問題だと感じます。
これは F1も同様ですよね。
新たなファン層を獲得出来なかった結果が今の状況に繋がっているはずです。(いつかまたテレビの地上波でF1を観戦できる日が来て欲しいですね)
東京オリンピックを機会にスケートボードが広まることを希望
日本でのスケートボードにはまだまだ課題が多いように感じます。
しかし、見るのも実際に滑るのも本当に楽しいスポーツなので、多くの人にそれが伝わっていって欲しいです。
東京オリンピックを機会に日本でもスケートボードを楽しむ人が増えたらいいなと願っています。
ぜひ参考にしてみてくださいね!