こんにちは。
ファッションアナリストの七理悠介です。
最近の日本の夏って本当に暑いですよね。
特に猛暑日になると健康を損なうこともあり、日本の真夏の危険性を感じさせられます。
そのため、特に女性が外出時に使用されているのを見かけることの多いアイテムが「日傘」です。
日傘を持っていない男性でも、パートナーの方などから日傘を使わせてもらった経験があるのではないでしょうか。
一度使うと便利さを痛感するアイテムですよね日傘って。
しかしながら、「男がカワイイ日傘を持つのは、なんだか気恥ずかしい」と購入をためらってしまう男性もいます。
また、日傘を購入しようと考えても「どういった物を選べば良いのか分からない」という方も少なくないはずです。
そこで、男性目線で使いやすい日傘選びのポイントとは何でしょうか。
大人の男性目線で使いやすい日傘選びのポイントとは
「大人の男性におすすめの日傘選びのポイント」をご紹介いたします。
日傘に詳しい女性からの視点で見ると「それは違うチョイスが良いのではないか」と感じられる部分もあるかもしれませんが、あくまで今回は大人の男性目線での使いやすさに焦点を合わせておりますのでご了承ください。
「フェミニン感」を薄めることがメンズ日傘選びの重要なテーマ
日傘選びのポイントですけれども、大人の男性にとって色は「暗い色」で、柄は「無地」が使いやすいと感じます。
暗い色の中でも特に「ネイビー」「ブラック」あたりが使いやすいのではないでしょうか。
無地のネイビー・ブラックなどは、洋服においても数多くのファッション指南本などが推奨しており、メンズファッションではよくチョイスされるパターンなので、馴染みのある方も多いはずです。
個人的には、ファッションで固定概念を持つのは危険だと常々感じているため、様々な見た目のパターンの日傘を試してみました。
それにもかかわらず、無難である無地のネイビー・ブラックが良いと感じるのには理由があります。
というのは、日本の現状で日傘というものが、まだまだ「女性的な印象が強いアイテム」だからです。
様々な国際的ブランドでもジェンダーレスが意識されてきて、その影響からか最近は日傘を使う男性が増えてきたとはいえ、一般的には女性がメインで使用されているアイテムですよね。
そこで、男性が気恥ずかしくなく堂々と日傘を使用するためには、こうした「フェミニン感」をいかに消すかが全体的なテーマだと感じます。
したがって、デザインについても「フリル」などの装飾がついていない日傘のほうが、多くの男性にとっては使いやすいのではないでしょうか。
デイリーユースを考えると、サイズは「大きすぎないもの」が使いやすい
日傘のサイズ選びについては、人によって大きく意見が分かれるところです。
一般的には「サイズが小さいとフェミニンな印象」を持たれることが多いと言われます。
これを踏まえると、「じゃあ男性はとにかく大きめのサイズを選べば良い」と考えてしまいがちです。
実際に「男性は女性に比べて体が大きいので、なるべく大きいサイズがおすすめ」と紹介されている内容も多々見かけます。
ある程度は理解できますが、一概にそうとは言えないというのが私の意見です。
確かに「日傘を持った時の見た目」だけで判断すると、男性の日傘はなるべく大きいほうが、フェミニン感が薄れて違和感が少ないのは間違いありません。
それでもなお、私は「フェミニン感を与えない程度の大きさは確保しつつ、できるだけコンパクトなサイズ」の日傘を男性におすすめします。
理由は、現実的な使用を想定した「デイリーユース」を考えると、大きいサイズの日傘は使いにくいからです。
日常的に使用する場として、「周りに人がほとんどいない場所」がメインであれば、大きめのサイズの日傘で全く問題ないでしょう。
しかしながら、もし「街中などの人の往来が頻繁にある場所」を想定しているのであれば、大きめの日傘は邪魔になるんですよね。
このことは、雨の日に使う「普通の雨傘」をイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
たまにいますよね、かなり大きい雨傘を使用されている方って。
それは「雨の日」だから、そこまで違和感・圧迫感が無いのであって、雨が全く降っていない日に使用する「日傘」としてだったら、使用するのに躊躇してしまうのではないでしょうか。
人間というのは社会的な動物ですから、周囲に気を配って「本当は日傘を差したいけど、邪魔になるからやめておこう」と考えてしまいがちです。
私自身も「大きい日傘のほうが便利なのでは」と考えて持ち出していた時がありましたが、周囲に気を遣って使用する機会が結局減ってしまったんですよね。
どんなに良いアイテムであっても、実際の日常的なシチュエーションの中で使いにくく感じ、使用する機会が無いのであれば意味のないものだと感じざるを得ません。
もちろん、住んでいる場所や、使用する状況に応じて、大きい日傘が便利なことも事実です。
だからこそ、一概に「大きいことはいいことだ」「大は小を兼ねる」といった安直な考えではなく、「TPOに応じて適切な日傘のサイズ感は異なる」といったことを私達大人が理解しておく必要があるのだと考えています。
遮光機能はなるべく高いほうが良い
日傘の機能として重要なのが、太陽の光を遮る「遮光機能」です。
太陽の光と一言にいっても、「紫外線(A波・B波)」「赤外線」「可視光線」など複数あります。
世の中には安価な日傘も多数存在しますが、それらはカット率が低くなりがちです。
強い日差しが照りつける暑い真夏日、日陰に入ったら「このままずっと日陰に居たまま移動できたら良いのに」と感じてしまいますよね。
そこで「自分だけのパーソナル日陰スペースを常に確保できる」のが日傘のメリットです。
だからこそ男性に限らず、「なるべく遮光機能が高い」日傘を選ぶことをおすすめします。
日傘の内側は「黒色」だと、まぶしくなりにくい
「日差しのまぶしさ」は、太陽から直接降り注ぐ光だけが原因ではありません。
「地面や周囲からの反射・散乱光」もまぶしさを感じる要素となっています。
こうした反射・散乱光が日傘の内側で反射してしまうと、さらにまぶしさを感じてしまうのが問題です。
それゆえ、この反射対策のために日傘の内側は「黒色」の物がおすすめになります。
日傘の内側が黒色であることで「照り返し光を吸収」し、反射を抑えられるため、目に優しいというのがメリットです。
遮光性能が低下しにくいものだと長く使用できる
遮光機能をどうやって日傘に持たせているのか、これにも種類があります。
一般的に最も多く見かけるのが「生地への後処理UVカット加工」ですね。
後処理UVカット加工のメリットは「比較的低コスト」で実現できることです。
反面、後処理UVカット加工のデメリットは「生地が摩耗してくるとUVカット率が低下してくる」ことにあります。
気に入った日傘を愛用していくうちに、段々と遮光機能が低下してくるのは気分的にもよくありません。
それに対し、「生地そのものが遮光機能を有している」日傘もあります。
つまり、「後処理で行われたUV機能」ではないというのがポイントです。
したがって、「生地が破れない限り遮光率が低下しない」という恩恵を受けることができます。
だから使っていくうちに生地に摩擦が加わっても、雨風に打たれても遮光性能が全く変わりません。
そのため、いつでも安心感を持って使い続けることができます。
日傘の重量は「軽い」ほうがデイリーユースしやすい
日傘の重量にも色々なものがありますが、「軽い」ものがおすすめです。
やはり日常的に持ち歩くアイテムが重いと、毎日のように使おうとは思えなくなりますよね。
「デイリーユースにおける軽快さ」というのは、持ち運びが億劫にならないためにも大切なポイントだと感じます。
折りたたみ日傘は「2段折」がストレスフリーで使いやすい
多くの折りたたみ日傘には、骨が2段階に折れ曲がる「2段折」と3段階に折れ曲がる「3段折」の2種類が存在します。
「コンパクトに持ち歩くことができるから3段折が良い」とおすすめされている方もいますが、私がおすすめするのは「2段折」です。
確かに、折りたたんだ時のコンパクトさだけで判断すると「3段折」のほうが小さくなって良いと思います。
しかし、3段折は収納時のコンパクトさとトレードオフで、「折りたたみしにくい」といった特徴がデメリットです。
だから、少しでもコンパクトなサイズにおさめて持ち歩きたいという希望が無いのであれば、2段折のほうが3段折に比べて構造がシンプルなので折りたたみやすく、使い勝手が良く感じてしまいます。
日傘を初めて購入する方には、まずは2段折を試してみて、サイズ感や使い勝手を検証してみるのが良いのではないでしょうか。
「手元」は「ストレート」が見た目的には男性っぽく感じるが、「カーブ」しているほうが使いやすい
日傘選びにはもう1つ重要な要素があって、それが「手元」です。
日傘の手元は、大きく分けて「ストレート」と「カーブ」の2種類があります。
「ストレート」は持ち手が真っ直ぐになっており、「カーブ」は持ち手が普通の雨傘のように曲がっている形です。
一般的にはストレートが「中性的な印象」で、カーブは若干「フェミニンな印象」になります。
男性が選ぶのであればストレートのほうが見た目的に違和感が少ないと感じますが、使い勝手としてはカーブのほうが使いやすいので、ここは完全に好みが分かれるところですね。
大人の男性も日傘を活用して夏の日差しを乗り切ろう!
現在の日本の夏は、対策をしないと乗り切れないくらい暑い猛暑日が続く気象となっています。
そういったことを踏まえると、男性も日傘を活用するのが賢いことは間違いありません。
少しずつ男性が日傘を持つ割合も増えてきました。
せっかく便利なものがあるのですから、便利さを享受するためにも積極的に活用していきたいものです。
次回は私がおすすめの名作日傘をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!