こんにちは。
ファッションアナリストの七理悠介です。
バッグにも様々な素材のものがありますよね。
レザーの重厚感のあるものも素敵ですが、ナイロンのものも軽いし丈夫なのが魅力です。
しかし、「ナイロンって安価だし、見た目もチープなイメージだから挑戦できない」という方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、見た目が上品で、ハイクオリティなナイロンバッグをご紹介します。
目次
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ
私が所有しているのは、イタリアのブランド「Felisi（フェリージ）」の「ジップトートバッグ」です。
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ
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この「17/25」モデルは、最近フェリージの定番アイテムとしてずっと販売されていますね。
フェリージは、当時学生を終えたばかりだった若きアンナリサ・フェローニが趣味で作り始めた革製品が評判となり、1973年にイタリア北部の街フェラーラで小さな革工房をオープンさせたことからスタートしたブランドです。
製品作りをハンドメイドで行なっていることでも有名で、完成品には熟練の職人技が表れています。
現在は約50名の革職人が在籍しており、アンナリサ・フェローニを含めた職人のほとんどが女性であることも特徴的です。
そのためか、フェリージの製品には「女性ならではの柔らかさや温もり」を感じる気がしますね。
フェリージ家の紋章を模したロゴ
フェリージの製品には、中世から伝わるフェラーラ地方の地主であったフェリージ家の紋章を模したロゴが印されています。
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ ロゴ
この紋章に描かれているのは「貴族の兜と楯」「黄金の実がなる林檎の木」です。
アンナリサ・フェローニ曰く、「親から子へと受け継がれる、友情や正義、純粋さ、高貴さ、そして誠実さへの、願いが込められている」とのことで、とても素敵でロマンを感じますね。
ブランドを象徴する「リモンタナイロン製品」が代名詞
元々革製品に定評のあったフェリージなんですけれども、「やはりフェリージと言えばナイロンバッグ」といったイメージが一般的には強いと思います。
チープ感のあるナイロンではなく、「シルクのような光沢感で華やかな風合いのナイロン素材」に目をつけたフェリージは、1992年に「ナイロンとバケッタレザーの組み合わせ」を提案し、これが従来のナイロンバッグの常識を覆しました。
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ 背面
イタリアのLIMONTA（リモンタ）社のハイクオリティなナイロンを使用しており、見た目がとても美しく、上品な印象ですね。
ちなみに、このリモンタ社のナイロンは世界中の有名トップメゾンで広く採用されているもので、ファッション好きには非常に名が知られているものになります。
レザーの温かみとナイロンのモダン性が共存していて、独特の雰囲気が出るんですよね。
「弾力性があり摩擦に強く、シワになりにくい」ナイロンならではの機能性に加え、ブランドの感性による素材選びによって「使い込むほど革のように馴染み、柔らかくなる」という使い勝手の良さを生み出しています。
そして、なによりナイロンなのでとても軽量で持ちやすいんです。
創業当時から「異素材のコンビネーション」に取り組んでいたフェリージを象徴する製品だと言えるのではないでしょうか。
今ではこのフェリージらしい「ナイロン製品」がブランドの代名詞となっています。
ファッションに詳しくない方がよく「ナイロンは安価だしチープ感があってダメだ、天然素材のものこそがやはり上質で素晴らしい」といった意見を言われていますが、それは誤解です。
もちろん、天然素材のものにも良さがありますけれども、実際に世の中には他にも様々な高品質素材があり、それぞれに違った魅力が存在しています。
そういったものを知らずして「天然素材以外はNG」といった発言をするのは、「井の中の蛙」なわけで非常に知見のないことです。
それに、そもそも本質的なことを言えば、「使われている素材名だけで製品の洗練度合いが担保されるわけではない」というのは少し考えてみれば分かることですよね。
だからこそ、我々知性ある大人は「安易で幼稚なイメージ」に惑わされずに、物事の本質を捉えることが重要なのだと私は思います。
レザーにも希少価値の高いものを採用
持ち手などに使われているレザーも高品質なものが使われています。
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ 持ち手
イタリア・トスカーナに伝わる「バケッタレザー」を採用しており、ここにもコストがかかっているのが特徴です。
バケッタレザーは、製造するのに非常に手間と時間がかかり、市場に出回る量が少なく、世界中でも一部のブランドしか買い付けることが出来ません。
そのクオリティはとても高く、価格なりの価値はあり人気です。
伝統的な製法で作られたレザーは、使い込む度に色の深みが増し、長く付き合っていけるものとなってくれます。
肌触りも良く、手入れも簡単なため、希少ではあるがニーズが絶えない素材です。
使いやすくシンプルで美しい設計
フェリージの製品はどれも全体的に華美な装飾のない、とてもシンプルで美しい設計です。
それに加え、丁寧な手作業で作られた完成品は使いやすく、出かける時に手に取りたくなってしまいます。
シンプルなのは外側だけではなく、バッグの中も仕切りポケットがあるのみです。
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ 内側ポケット
この仕切りポケットは内側の両側面に付いています。
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ 内部
間口が大きく、荷物の出し入れがとても簡単。
バッグには収納力のある広めのマチがあり、出かける時に荷物を入れるのに充分な量です。
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ 底部
Felisi（フェリージ） 17/25 ジップ トートバッグ 内部容量
大きさ的にそこまで大きくないものなので、適度な大きさのバッグを求めている方におすすめです。
ユニセックスで作られているものになるため、男性・女性どちらでも使えます。
これよりも少し大きめのモデルもあり、もう少し大きめが好みの方・荷物の多い方にはそちらもおすすめです。
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こちらのモデルも人気があって、人によって好みが分かれますね。
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ
フェリージのバッグで、特に男性におすすめのモデルがあります。
それが「20/19」という定番モデルです。
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ
私もこちらのバッグを愛用しています。
ユニセックスのモデルながら、男性が持ってもピッタリな「ちょうど良い大きさ」が魅力です。
「A4サイズも入る広めのサイズ」「広めのマチ幅」で、休日だけでなく「ビジネスシーン」にも活用可能。
バッグ底部は「床においても直接生地がつかない」ように配慮がされています。
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ 底部
「充分な収納力」「アウトポケット付き」「内ポケット付きで整理しやすい」と、使い勝手を考えられた作りです。
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ 背面 アウトポケット付き
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ 内ポケット1
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ 内ポケット2
他のフェリージ製品と同じく、「口部分」や「ハンドル」に異素材が取り入れられているのも特徴。
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ 口部分
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ ハンドル
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ ロゴ
全体的にシンプルなルックスながら、メリハリがついていますね。
なお、「口部分側面」にあるリングには、別売の「ショルダーストラップ」をかけることも可能です。
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ 別売のショルダーストラップを付けることが可能
さらに、「ジップファスナー部分」を上に引っ張れば、拡張することができるため、収納力が上がるのも嬉しいポイント。
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ 上部 拡張前
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ 上部 拡張後
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ ジップ部分拡張後 正面
Felisi（フェリージ） 20/19 ジップ トートバッグ ジップ部分拡張後 背面
非常に使いやすく、見た目も素敵なバッグなのでおすすめです。
上品で軽量のため大人にとって使いやすいバッグ
これまで安価なナイロンのイメージでナイロンバッグを敬遠していた方には、フェリージはぜひ使ってみて欲しいバッグです。
一度試してみてみると、これまでのイメージが覆り、その魅力が実感できると思います。
非常に上質でユニセックスのため、自分だけではなく、男女でシェアして使うのも素敵かもしれませんね。
または、大切な人へのプレゼントとしても喜んでもらえるアイテムだと感じます。
ぜひ参考にしてみてくださいね！
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