こんにちは。
ファッションアナリストの七理悠介です。
ファッションで「女性受け」って気にしますか?
「そんな軟派な考えはくだらない」「女性受けを考えるよりも自分らしい服を着たほうが結果モテる」等の否定的意見も多く見られますが、私は大事なことだと考えています。
また、「女性受けは意識してるけれど、一体どんなことに気をつければいいのか分からない」という方も少なくないのではないでしょうか?
目次
モテるファッションは存在するのか?
世の多くの男性は、モテるために様々な努力をしています。
その中で「”ファッション”もその目的のために利用したい」と考えるのは自然の流れです。
そこで男性は、それぞれの思うおしゃれをしていきます。
動物世界でも、オスは見た目を武器に自己アピールしている生き物も多くいるので、これは本能的なことなのだと思います。
「これさえ着れば間違いない!鉄板のモテるコーディネートはこれだ!」みたいな内容をよく目にしますが、そもそもファッションだけでモテるようになるのでしょうか?
もちろんファッションだけでモテるなんてことはありませんよね。
しかし、ファッションだけが原因でモテることはなくても、そのことが原因でモテなくなる可能性はあります。
これはファッションと社会性の関わり方に起因しています。
ファッションは社会性の中で価値を判断される
人間は社会集団の中で生活している以上、他者との関わりを断つことは不可能です。
一人家の中で服を着ることなく過ごしていても問題ありませんが、一歩外に出ると誰もが着衣を求められます。
つまり、服を着ることが好きだろうと好きじゃなかろうと、社会の中では衣服を身に着けなければいけません。
そう考えると、ファッションは「人間にとって社会性の一部に組み込まれている」ということになります。
そして、生物的に女性は男性よりも社会性が高いので、「ファッションを見るという行為を通して、その人の社会性を敏感に感じ取っている」のではないでしょうか。
人の内面はすぐには分かりませんが、外見はひと目で分かります。
したがって、その人の「社会性を判断するフィルター」としての役割を、ファッションは担っているということができますよね。
「女性受け」とは「人受け」にもつながる
このような役割を持つファッションだからこそ、モテることを重要視していない方にも女性受けというのは価値があります。
それは、「社会性を感じ取る能力に長けている女性の目線を意識することにより、結果として人受けを良くすることにつながる」からです。
このため、女性受けに対して否定的な考えを持ち無視するのは、非常にもったいないことです。
交友関係を築くことや、仕事上の人間関係にも直結するので、交友関係を大事にする方や、仕事の業務を円滑に進めたい方にも非常に重要だといえます。
おしゃれすぎるファッションによる弊害
女性受けが大事なことは先に述べた通りですが、一体何に気をつけたらいいのでしょう?
動物世界では往々にして、とにかく見た目が目立つ存在が有利となりますが、人間の場合ここが異なってきます。
なぜなら、「一定の基準である満足点さえクリアすればそれ以上の加点にはならなくなる」からです。
むしろ満足点を大きく超えた「やりすぎているファッション」だと、それも社会性のない行為と見られ減点になってしまいます。
あくまで「社会性を判断するフィルターに通る人かどうか判断する」ことが目的のため、「プラス面よりマイナス面のほうがより強調されやすい」ということがポイント。
だからこそ、ファッションでは「加点よりも減点しないこと」をまず意識するべきですよね。
そのために、具体的に気をつけるべきポイントを挙げてみます。
視点の違い
最初に、ファッションを見る時の視点の違いを理解しておくべきです。
ファッションを見る時、「女性は”面”で、男性は”点”で考える」傾向にあります。
女性はファッションについて話す際、シーンを想定したコーディネートに合うか合わないかが多いですが、男性はアイテム単体の見た目の良さばかり重視しやすいですよね。
男性はモノに対するこだわりが強く、モノの質だけを重視しがちです。
例えば、マニア気質を発揮しやすい靴・時計等を好むケースが多いですけれども、女性にはイマイチ理解されません。
どんなにそのモノ単体がカッコよくても、その他が手抜きでは、全体のコーディネートを見る女性からは評価されませんよね。
靴や時計だけ身につけて社会集団の中に入っていくことは出来ない以上、一点特化型では自己満足のみで完結し、イタい人と見られるかもしれません。
こういった特定のアイテムばかりに執着しすぎて、まるで「それを持っていれば、おしゃれになることを約束された印籠」みたいに男性は思い込みやすいのが特徴ですが、一般的共通の感覚で見ると、本人にしか分からない場合が多いので注意が必要です。
清潔感
女性受けに「清潔感」は必須ですよね。
そして、清潔感は「おしゃれかどうかではなく、整っているかどうかが問われている」ということが重要です。
本人としては良く思えるものでも、他人から見て整っているように感じないのであれば、結果として清潔感を損なってしまいます。
他人が持っているキャメル色の革製品等で、本人はエイジングと思っていても、見てみたらただ汚らしいだけに感じた経験ありませんか?
ダメージジーンズ等もそれと同様です。
それゆえに、清潔感を損なわないためにも、客観性を持ったアイテム選びに気を配る必要がありますよね。
町一番のおしゃれは目指さない
おしゃれも度が過ぎるとダサくなりますが、改めてその理由を考えてみましょう。
私達普通の大人は芸能人ではないため、集団の中で一番おしゃれである必要はないです。
むしろ、そこを目指してしまうと「集団に馴染まないファッション」にならざるを得ず、それも社会性がないと判断されてしまいます。
ファッションにハマっていくと差別化を求めるあまり、コーディネート全てをエッジの効いたものばかり使いたがってしまいがち。
自分で買い揃えた自慢のアイテムを、1つでも多く盛り込みたいという気持ちは分かりますが、それをしてしまうと、やりすぎたファッションになってしまい、なかなか好感を得られません。
それに、そんな分かりやすいコーディネートに釣られるなんて考えるほど、女性を甘く見てはいけませんよね。
そういったことを自制することができない「子供っぽい内面の幼さ」を、女性は見抜かないはずがありませんので、我々は大人の余裕を持つようにしたいものです。
おしゃれすぎても敬遠されますが、地味すぎても気づいてもらえない可能性があるのも理解できます。
だからこそ目指すべきは、「おしゃれすぎず地味すぎない”気づいてもらう”だけでいいファッション」です。
普通の大人に町一番のおしゃれを目指す必要は全くない、ということを心に刻んでおく必要があると感じます。
服を着る目的で女性受け(人受け)を得る
女性受けについて、忘れてはいけないのは「だれのために服を着るのか」ということだと感じます。
社会の中でTPOが重視されるということは、服を着る目的設定が間違っていると良い結果となりません。
自分のことだけしか考えていない人のことを、素敵に思う人なんていませんから。
ファッションはその人の社会性を映す鏡なので、まわりにいる他人のために服を着ることのできる人なのかどうかを、常に見られているという意識を忘れないようにしたいものですね。
たかが外見のせいで肝心の内面を見てもらえず、門前払いされるなんてことのないよう、ファッションとうまく向き合っていくことが重要です。
ぜひ参考にしてみてくださいね!