スーツスタイル

ビジネスシーンで洗練された印象を与えるスーツのジャケットの選び方とは?

2019年3月29日

こんにちは。

ファッションアナリストの七理悠介です。

 

スーツスタイルではカジュアルに比べて使えるアイテムが決まっていて自由度が低いため、印象を良くする差別化というのが比較的難しいですよね。

街を歩く人を観察していても、スーツの着こなしが洗練されていない人は非常に多い印象を受けます。

ビジネスシーンにおいてスーツで洗練された印象を与えるためには、どのように着こなしをすれば良いのでしょうか?

今回は、スーツのジャケットの着こなしについてご紹介します。

 

ジャケットの着丈は長すぎず・短ずぎないものを選ぶ

スーツの着こなしがイマイチな方を見ると、とにかくジャケットの着丈の長さに問題があります。

若い方に多いのが「短すぎる」ケース、年配の方に多いのが「長過ぎる」ケースです。

 

お尻がほぼ全部見えてしまっているのは明らかに短すぎます。

この着丈を勧めているショップも一部存在していますが、スーツの着こなしをおそらく理解されていませんし、幼い印象になるのでやめましょう。

 

逆に、お尻が全部隠れているのも「クラシックな着丈」としては正解かもしれませんが、現代のスーツの着こなしを考えると「おじさん臭く」なってしまいます。

スーツスタイルで洗練された印象を与えるためには、ジャケットの着丈の長さは「お尻が半分隠れるくらい」を目安にしてみてください。

 

体型によってサイズ感を決める

「こなれて見えるサイズ感」というのは、実は人によって異なります。

 

というのも、ジャケットは「痩せ型の人はゆとりのあるものを着ないと貧相に見える」からです。

痩せ型の人が、あまりにも細身のものを着てしまうと、その体型が強調されて頼りない印象になってしまいます。

これを防ぐためには、「ジャケットのボタンを留めた時にシワが入らない」程度のサイズ選びを目安とするのが良いです。

 

逆に、恰幅の良い人はピッタリとしたものを選ぶと、「体型をカバーできる」といった特徴があります。

 

どちらの体型であっても、人はついつい逆を選びがちです。

しかし、体型をカバーできるサイズ感というものを覚えておくと、「スーツの着こなしがこなれている」印象にも繋がります。

 

ジャケットのボタンの数はどちらでも良い

ジャケットのボタンは、「2つボタン・段返り3つボタン」の2種類がありますが、どちらでもOKです。

2つボタンだと比較的「若々しい印象」を与えて、3つボタンだと「落ち着いた印象」を与えます。

自分をどう見せたいのか、ご自身のキャラクターと相談して決めるのが良いでしょう。

 

ちなみに、3つボタンだと「襟の部分がふんわりと柔らかく上品な印象」になりますので、個人的には3つボタンのジャケットが好みです。(カジュアルのジャケットも3つボタンを買うことが多いです)

スーツスタイルの印象というのは「ほんの少しの差別化」だけでも大きく変化しますので、覚えておくと今後のジャケット選びに活かせると思います。

 

ジャケットのボタンは全部留めない

ジャケットのボタンの留め方も正しく行いましょう。

年配の方だと、ボタンを全部留めているのをたまに見かけるのですが、これは誤った着方です。

2つボタンでも3つボタンでも「一番下のボタンは留めない」のが正式な着こなし方になります。

そして、3つボタンの場合は「一番の上のボタンも外して真ん中のボタンだけ留める」のが正解です。

 

ジャケットのベントは好きなほうを選んで良い

ジャケットの後ろにあるベントは、「センターベント・サイドベンツ」の2種類があります。

これについても好みのほうで大丈夫です。

センターベントは比較的「アクティブな印象」を与えて、サイドベンツだと「重厚感のある印象」を与えます。

 

一般的に多くの方がセンターベントを選択するような気がしますね。

個人的にはサイドベンツのものがしっくりときて最近は選ぶことが多いです。

 

ジャケットのラペルは8センチ前後のノッチドラペルを選ぶ

ジャケットのラペル(襟)は重要です。

 

ラペルの種類は主に「ノッチドラペル・ピークドラペル」があります。

近年ピークドラペルのジャケットがトレンドになってきているんですけれども、ノッチドラペルを選んだほうが着用するシーンを選びません。

 

「ラペルの幅」はスーツに不慣れな方だと見落としがちなポイントの1つです。

ラペルの幅は「ネクタイの幅に合わせる」のが鉄則になります。

ですが、ミリ単位まで厳密に合わせる必要はないので、だいたいの大きさには合わせましょう。(クラシックな着こなしを重視する方は眉をひそめるかもしれませんが)

 

若い方の中には、かなり細い「ナローラペル」を着用されているケースも見かけます。

これらは幼い印象やキザな印象を与えるので、大人の着こなしには不向きなため避けたほうが良いでしょう。

 

ラペルの幅は「8センチ」がベストですので、この幅を目安として選んでみてください。(ネクタイも8センチ前後のものを選ぶのが大人っぽくて良いです)

 

洗練されたジャケットの着こなしでスーツスタイルを素敵に見せよう!

コーディネートの中でも上半身は、人に与える印象が大きな部分です。

スーツにおいては「Vゾーン」が最重要ポイントとなりますが、ジャケットはそこに大きく関わってきます。

そのため、ジャケットは選ぶべきポイントを見極め、丁寧に着こなすことが大切です。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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