こんにちは。
ファッションアナリストの七理悠介です。
「バッグ」って色々な種類がありますよね。
中でも「男性」の使用者が多いものだと、「トートバッグ」「クラッチバッグ」「サコッシュ」「ボディバッグ」などが挙げられます。
それぞれに魅力があり、実際に所有されている方も多いのではないでしょうか。
かくいう私自身も、日常生活で各種愛用しています。
ところが、どんなバッグにも「長所」だけではなく、当然「短所」も存在しますよね。
それが原因で、使い勝手が良くないと感じる場合も。
「カジュアルすぎる」「堅苦しすぎる」「もう少し小さくて手軽なサイズが良い」「もう少し大人っぽいものが良い」などです。
したがって、「その日のファッション」や「TPO」に応じて、色々なバッグを使い分けられることが理想的だと感じます。
けれども、男性の選択肢としてなかなか挙げられることが少なく、ノーマークになりがちなアイテムが「巾着ポーチ」です。
目次
「巾着ポーチ」の魅力とは?
女性からは結構人気がありながら、男性で所有している方は少ないバッグが「巾着ポーチ」ですが、非常に使いやすくて便利です。
日本では昔から「巾着袋」として呼ばれていますよね。
そんな我々日本人には馴染み深い巾着袋ですけれども、実は、世界的にも様々な国で古来から存在しています。
意外なところでは、「ミリタリー」の分野においても活用されており、その実用性から重宝されるアイテムです。
そして、ファッションの世界においても有用性が高いアイテムで、数多くのブランドが巾着ポーチを手掛けています。
特にここ数年は巾着ポーチの人気が加速しており、「Saint Laurent(サンローラン)」「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」など有名ブランドからも提案されていますよね。
「デザイン性」「機能性」を兼ね備えた素晴らしいアイテムだからこそ、巾着ポーチが世界中で受け入れられているのではないでしょうか。
巾着ポーチに使われている素材にも「コットン」や「ナイロン」など様々なものがあります。
その中でも「レザー」で作られた巾着ポーチは、適度なドレス感もあり、「カジュアルスーツ」や「ジャケパンスタイル」を含めた幅広いコーディネートで使えるため便利です。
そこで、色々なアイテムを試してみた中で、私がおすすめのレザー巾着ポーチをご紹介します。
Daniel & Bob / 別注 ソリッド レザーポーチ
私が愛用しているのが、イタリアのレザークラフトブランド「Daniel & Bob(ダニエルアンドボブ)」の「ソリッド レザーポーチ」です。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ
⇒Daniel & Bob / 別注 ソリッド レザーポーチ
セレクトショップの「BEAMS(ビームス)」が別注したアイテムになります。
男性だけではなく、女性が持っても素敵なアイテムですね。
ダニエル&ボブといえば、「職人の技術」と「厳選された上質な素材」が合わさって、ハイクオリティなレザー製品を作ることで有名です。
男女問わず人気なブランドですが、「デザイン性」「機能性」が両立しているところが魅力だと感じます。
メゾンのレザー製品を数多く手掛けてきたことからも、その実力が裏付けられているのではないでしょうか。
上品な見た目で、キズが目立ちにくい「シュリンクレザー」
ポーチ全体が、ブランドの代名詞的素材である「ALCE(アルチェ)」と呼ばれる「シュリンクレザー」で作られています。
そのため、「上品な見た目」で、「キズが目立ちにくい」のが特徴です。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 裏面
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 底面
レザーバッグって用途的に、使い込んでいくとキズが目立ってきますよね。
私はそれが嫌で、レザーバッグを購入する時は、なるべくシュリンクレザーのものを選ぶようにしています。
実際に、所有しているレザーバッグのほとんどがシュリンクレザーばかりです。
ダニエル&ボブらしい「発色の良さ」に加えて、「柔らかさ」のあるレザーなことも魅力的だと感じます。
長く愛用していける素晴らしい素材ですね。
日本の「巾着袋」に発想を得たシンプルなデザイン
我々日本人としては嬉しいことに、日本の「巾着袋」から発想を得たシンプルなデザインとなっています。
ポーチの開口部も「ガバっと大きく開く」ようになっており、物の出し入れが簡単です。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 内部
「ポーチの使い方」も本当にシンプルで、「1本ベルトの巾着紐」を「Dカン」に通して手に持つだけで、自然と巾着が締まるようになっているため非常に楽チン。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 巾着紐を解いた状態
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 1本ベルトの巾着紐
なお、1本ベルトの巾着紐には「引っかかり」が作られており、そこが「Dカン」に引っかかって「ストッパー」の役割を果たします。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 1本ベルトの巾着紐アップ
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 1本ベルトの巾着紐「引っかかり」部分
![](https://jpncs.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_9239.jpg)
Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 「Dカン」
1本ベルトの巾着紐の長さに関しても、長すぎず短すぎずのちょうど良い長さです。
さらに、持ち手部分を手首に掛けられるから、「ほとんど”手ぶら”に近い感じで持てる」というのも嬉しいポイント。
これなら「手ぶら派」の男性にも受け入れやすいのではないでしょうか。
別注ポイント:その1「絶妙なサイズ感」
今回の別注品の最大の魅力は、「絶妙なサイズ感」にあると個人的には感じます。
ダニエル&ボブのインライン(通常品)って、あまりにもコンパクトすぎて「もう少しサイズが大きいと使いやすいのにな」と私は思っていました。
それに対して別注品の場合、「インラインと比べて、高さを15cmアップさせている」のが特徴です。
だから、インラインでは入らなかった「長財布」や「500mlペットボトル」なども入るようになったため、使い勝手が圧倒的に向上しています。
このあたりは「さすがビームス」と思わせてくれる別注センスですね。
インラインに比べて少し大きくなったとはいえ、コンパクトなサイズなので、バッグとしてはとても軽快感があります。
それゆえ、「コンパクトで手頃なサイズのバッグが欲しい」といったニーズにも受け入れられるのではないでしょうか。
これくらいの大きさのポーチって、「男性が使えるような大人っぽいデザイン」「利便性の高いもの」で絞って探してみると、意外と見つからないんですよね。
そう考えると、この巾着ポーチは大人の男性に本当におすすめです。
別注ポイント:その2「目立たないブランドロゴ」
インラインとの違いは、他にもあります。
それが「目立たないブランドロゴ」です。
インラインだと、ポーチの表側にあるブランドロゴが「シルバー」で結構目を引くんですけれども、別注品は「バッグと同色のブラック」で目立ちません。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 表側「ブランドロゴ」部分
このことで、どのブランドか分かりにくい「匿名性」がありますよね。
ポーチの表側には他にロゴらしいものはなく、謎の縫い跡があるくらい。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 表側 「何かの縫い跡みたいだが…」
実は、ここの内側部分に「ブランドロゴ」があります。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 内側「ブランドロゴ」
本来であれば、インラインだと「ポーチ内側の底」にブランドロゴがあるんですが、別注品だとそれがありません。
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Daniel & Bob ソリッド レザーポーチ 内側 底部
つまり、「主張の強くないブランドロゴ」ということも、大人っぽい見た目に寄与しますし、飽きが来なくて良いのではないかと感じます。
大人の男性も「巾着ポーチ」を活用しよう!
巾着ポーチの便利さを理解している女性は、活用されている方が多いですよね。
そうしたこともあり、男性が手に取ることの少ないものだからか、「巾着ポーチって女性だけが使うアイテム」だと思い込む方もいるのではないでしょうか。
しかし、決してそんなことはありません。
大人っぽいデザインのものであれば、巾着ポーチは男性が持っても素敵で、持っていると「コーディネートを格上げしてくれるアイテム」だと感じます。
先入観にとらわれずに一度試してみると、男性に欠如しがちな「バッグを含めてトータルコーディネート」という女性達が上手な考えを実感できるかもしれませんね。(特に、全身の着用点数が少なくなる夏場など)
とても便利なアイテムなため、もっと多くの方に活用してみて欲しいです。
巾着ポーチはメインとなるバッグの中に、「バッグインバッグ」として入れておいても重宝します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!